醸造家おすすめの「ワイングラスで日本酒」がおいしい理由とオススメ銘柄5選

秋田地酒雑学
  • なぜワイングラスで日本酒を飲むとおいしいのか?

みなさんは日本酒を飲むときどのような酒器を使って飲みますか?

日本酒は枡が一番おいしいに決まっている!と思って飲む方も多いかと思います。枡酒を飲む機会は減ってきましたが、今でも角打ちなどでは枡で日本酒を提供したり、おめでたい式典で樽酒を振舞う時に枡を使うことはあります。

枡はほとんどが杉や檜で作られており、これに日本酒を注ぐと素材の木の香りが移りふくよかな香りが楽しめます。これは木香(きか)と呼ばれる匂いでリラックス効果がある、とされています。

しかし、鑑評会などではせっかくの吟醸香を台無しにする「木香臭(きがしゅう)」として、マイナス評価を受けることもあります。

その他にも日本酒を楽しむ酒器としておちょこやぐい吞みなど古くから使われてきた伝統的なものがあります。これらは日本酒に「吟醸香」という美しい価値がつく前の時代の酒器なので、現代の香り高い日本酒には合っていないのかもしれません。

ワイングラスで飲むと日本酒の香りが引き立つ

日本酒独特の香り、それが「吟醸香」と呼ばれるフルーティーで上品な香りです。フルーティーな香りの要因としては酒造りにかかせない、酵母の存在があります。酵母は米の糖分をアルコールに変えていきそれと同時に「吟醸香」も生成します。

例えばバナナのような香りの「酢酸イソアミル」、りんごのような香りの「カプロン酸エチル」などが代表的な吟醸香です。

ワイングラスはその形状から、日本の伝統的な酒器ではつかみきれなかった繊細な香り「吟醸香」も感じさせてくれます。ワイングラスで日本酒を飲むと、ちょうど飲む人の口・鼻をグラスですっぽりと覆います。日本酒の香りがグラス内で上に立ち昇ることにより味が鮮明になります。

  • ワイングラスで飲む日本酒のおすすめは?

大吟醸や吟醸などのお酒がワイングラスで飲むことにより、より「吟醸香」を楽しめます。日本酒には「特定名称酒」と呼ばれるカテゴリーがあります。「大吟醸・純米大吟醸」「吟醸・純米吟醸」「特別本醸造・本醸造」「特別純米・純米」「普通酒」とカテゴリー分けされています。

同じ日本酒というお酒なのにこんなにたくさんのカテゴリーに分かれているのは何が違うの?と思われると思います。特定名称酒のカテゴリーは一般的にお米の精米歩合によって区分けされています。吟醸酒に分類される日本酒は、「精米歩合60%以下に精米した米、米麹、水や醸造アルコールを原料に、吟醸造りという製法で造られていること」「固有の香味と色沢が良好であること」が条件です。
精米歩合とは、お米をどれだけ磨いているかを表す数値。お米は中心部にいくほど雑味が少なくなるといわれています。

「精米歩合60%以下」とは、お米を40%以上磨いたということです。手間をかけて磨いたお米を、低温でじっくり発酵させる製法を「吟醸造り」と呼びます。
吟醸酒は、華やかなでフルーティーな香りと、スッキリとした飲み口が特徴です。

また、吟醸酒には「大吟醸酒」に分類されるものがあります。吟醸酒は精米歩合が60%以下ですが、大吟醸酒は50%以下。吟醸酒よりもたくさん磨くので「大」がつく、と覚えれば良いでしょう。

一般的に高精白のお米で仕込みをして造ったお酒の方がより品質が高く、香り「吟醸香」のあるお酒が多くなります。よってワイングラスで飲むお酒のおすすめは大吟醸や吟醸に属するものがよりむいていると言えます。

  • ワイングラスでおいしい日本酒アワード

2011年に発足した「ワイングラスでおいしい日本酒アワード 」。そのコンセプトは、以下の文章に端的に表現されています。

ワイングラスはその形状から、日本の伝統的な酒器ではつかみきれなかった繊細な香りまでも感じさせてくれます。また、底面まで見えるグラス形状により、微妙な色付きや粘性をも感じられるようになったのです。同じ日本酒を猪口からワイングラスに移しただけでも、誰もが違いを感じられるほど味わいが変わります。日本酒の持つ香りがこんなにも品があり、良いものだったことを初めて知った日本人も多く、今後の広がりが期待されます。 ワイングラスは日本酒の秘めたる魅力を引き出してくれる、最良のパートナーだったのです。

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」は、単に品質の良し悪しを競うことを目的に開催するものではありません。日本酒の需要を掘り起こし、日本酒の文化継承・発展を祈念して行う取組みとして、ワイングラスの力を認識し、新たに見出された日本酒の魅力を広く伝えていこうという趣旨に賛同した専門家達により、ブラインドで評価したコンテストです。日本酒の広がりの為に超えて行かなければならない3つのボーダー、すなわち若年層への啓蒙が必要だという「年齢の壁」、和食以外にも日本酒の相性は良いことを広めなければならないという「業態の壁」、そして文字通り世界へ羽ばたかせるために越えなければならない「国境」という壁を、軽やかに超えていく新しい提案になると信じての試みです。

出典:ワイングラスでおいしい日本酒アワード

  • ワイングラスでおいしい日本酒アワード、福乃友受賞歴

【受賞歴】

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2019プレミアム純米部門金賞

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020メイン部門金賞

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2021メイン部門金賞

          〃          プレミアム純米部門金賞

          〃          プレミアム純米部門金賞

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022プレミアム純米部門最高金賞

  • ワイングラスで飲む日本酒、秋田の酒造福乃友おすすめ5選

「純米吟醸生原酒冬樹FFF」

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2019、2021プレミアム純米部門金賞受賞、2022最高金賞受賞。冬樹シリーズの中でアルコール分を15度の原酒のままで香り高い旨味たっぷりに仕上げた新世代の無濾過・無調整生原酒。米は五百万石、酵母は秋田県が開発した秋田雪国酵母を使用しました。新酒らしいフレッシュで華やかな香り、口中ではじける爽やかな味わい。しぼりたて純米吟醸生原酒ならではの力強い旨味があります。

【商品詳細】

■味わい:香りのある旨口

■アルコール度数:15度

■日本酒度:±0

■内容量:720ml

■保存方法:直射日光を避け冷蔵保存

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「純米吟醸生原酒冬樹プレミアム」

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2021プレミアム純米部門金賞受賞。秋田地酒の極み!!冬樹シリーズの最高峰、純米吟醸生原酒冬樹プレミアム。無濾過・無調整でしぼったそのままを瓶詰めした芳醇辛口で香りと深いコクの余韻を残しながら切れていく味わい。寿司や刺身などの魚料理とのペアリングで芳醇辛口を堪能できます!

【商品詳細】

■味わい:芳醇辛口

■アルコール度数:17度

■日本酒度:+3

■内容量:720ml

■保存方法:直射日光を避け冷蔵保存

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「純米吟醸生酒秋田犬ラベルF901」

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020、2021メイン部門金賞受賞。秋田犬ラベルシリーズ唯一の生酒!ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020、2021金賞受賞酒!!福乃友で創業以来使い続けてきた協会9号酵母を使い、冬の朝の凛とした空気を思わせる飲み口に。鮮度抜群の味わいも、豊かな香りも秋田の酒蔵でしぼったそのままの状態で楽しめます。

【商品詳細】

■味わい:旨辛口

■アルコール度数:16度

■日本酒度:+3

■内容量:720ml

■保存方法:直射日光を避け冷蔵保存

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「フクノトモ・ド・フクノトモ純米大吟醸」

福乃友で最も優美な味わい、ギフトに最適!福乃友の中の福乃友、日本酒の最高峰純米大吟醸を蔵元の威信をかけて山田錦100%で醸しました。華やかな香りに加えきめ細かく心地よい上品な味わいに仕上げました。ほどよく熟成されたフクノトモ・ド・フクノトモは料理とのペアリングも楽しめます。酒と料理、両者が合わさることで旨味が増幅され、料理の味わいが引き立ち心地よい後味を感じます。

【商品詳細】

■味わい:極みの香りと味わい

■アルコール度数:16度

■日本酒度:-2

■内容量:720ml

■保存方法:直射日光を避け冷蔵保存

商品はこちら

「福乃友大吟醸」

酒米の王者、山田錦を40%まで磨き上げ、秋田流低温長期醗酵によりじっくりと醗酵させた時間も手間も惜しまず最高の酒に仕上げました。全国新酒鑑評会に出品する酒として醸した大吟醸。令和三年全国新酒鑑評会で金賞を受賞。蔵元が一定の熟成をさせてからテイスティングして出荷されます。ワイングラスで繊細な香りをお楽しみください。

【商品詳細】

■味わい:極みの香りと味わい

■アルコール度数:16度

■日本酒度:-1

■内容量:720ml

■保存方法:直射日光を避け冷蔵保存

商品はこちら

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